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キネコ国際映画祭ワークショップ:ストップモーション・マジック in 東京

  • 執筆者の写真: Claus Gladyszak
    Claus Gladyszak
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

東京、11月3日 –キネコ国際映画祭で日本の子どもたち向けのストップモーション・ワークショップを開催するという招待状を受け取った時、アニタとクラウスは、これはあらゆる準備をする価値がある挑戦だと確信しました。そして、その準備は実に素晴らしいものとなりました。この日までの数週間は、綿密な計画、創造的な問題解決、そして非常に野心的な作品作りに費やされました。それは、特別に設計され、世界中を旅する準備が整った、ポータブルなマルチプレーン・スタンド3台です。


A young animator encounters The Hedge of Thorns on real film for the first time. Photo: KINEKO
A young animator encounters The Hedge of Thorns on real film for the first time. Photo: KINEKO

これらのスタンドは、私たちのワークショップの心臓部となりました。それぞれがiPadカメラとStop Motion Studioアプリを搭載した、発見のための頑丈なプラットフォームでした。しかし、それは単なる技術的なセットアップ以上のものでした。アニタは特別なことを思い描いていました。子供たちが、彼女の映画『いばらの生垣』に登場する人物たちを実際に動かすことができたらどうだろう、と。この作品は日本で長年愛され、2001年から毎年キネコで上映されています。

今年、この作品は――アニタの最も有名な作品と言っても過言ではない『アングリーマン』と共に――デジタル社会においてますます稀有な機会を得ました。35mmフィルムを使った特別上映日です。そう、本物のフィルムです。あの物理的なリールです。「フィルム」という言葉自体が、かつて実体のあるセルロイドのフィルムから来ており、アニタは子どもたちにそれをて、その知識を手と心に刻んでほしいと考えていました。ワークショップの冒頭で『いばらの生垣』のフィルムリールを披露すると、会場は驚きでいっぱいになりました。子どもたちの目は大きく見開かれました。映画は、最も誠実で、最も触覚的な形で表現されていたのです。


Concentrated hands at work: animating the original characters from The Hedge of Thorns on one of three portable multiplane stands imported from Norway. Photo: KINEKO
Concentrated hands at work: animating the original characters from The Hedge of Thorns on one of three portable multiplane stands imported from Norway. Photo: KINEKO

そして、本当の魔法がやってきました。それらのキャラクターに自ら命を吹き込むことを学ぶのです。

子どもたちは5人ずつのグループに分かれ、各マルチプレーンステーションで作業しました。小さな手で人形をフレームごとに丁寧に動かし、iPadの画面に映るキャラクターたちが動き、身振り手振りをし、感情を表現する様子を見守りました。それは実に素晴らしい光景でした。3時間。若いアニメーターたちがストップモーションの技術だけでなく、その真髄を理解できたのは、たったそれだけのことでした。シンプルな人形がアナログな手作業を通して感情の器となる、忍耐強く、緻密な技術なのです。


私たちが一番感銘を受けたのは、彼らが何を作ったかだけでなく、どのように作ったかでした。集中力。協力関係。子どもたち一人ひとりが、ただボタンを押しているのではなく、一コマ一コマ、一息一息で物語を語っているのだと理解した瞬間。


Working together to bring a character to life—each child playing their part in the stop-motion process. Photo: KINEKO
Working together to bring a character to life—each child playing their part in the stop-motion process. Photo: KINEKO

トロールフィルムにとって、このような日は私たちの仕事がなぜ重要なのかを思い出させてくれます。映画を作るだけでは十分ではありません。私たちは子供たちに映画がどのように作られるのかを理解してもらいたいと思っています。忍耐と配慮、そして少しの想像力が、シンプルな素材を生き生きとした世界へと変える、あの古代の魔法を味わってもらいたいのです。


私たちはすでに次のワークショップを夢見ています。これがほんの始まりに過ぎないことを願っています。

 
 
 

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